どうも、ミエです。
お得に株主優待を取得する方法として「優待クロス」(つなぎ売り・クロス取引)があります。
優待クロスは
- 信用売り
- 現物買い
権利付最終日までにこの2つの取引を同時に実行することで、株主優待の権利をもらうことができます。
優待クロスなら、諸経費(取得コスト)はかかるものの、お得に株主優待をもらうことが可能というわけです。
本記事では、SBI証券での優待クロスのやり方・お得具合について解説しています。
SBI証券優待クロス・開始前に手数料プランを確認
優待クロスを始める前に手数料プランを確認しておきましょう。
SBI証券の手数料は「スタンダードプラン」「アクティブプラン」の2種類です。取引金額や回数のスタイルで2つの手数料コースから選択できます。
アクティブプランだと1日の現物約定代金50万円・信用約定代金50万円まで手数料無料です。

1日50万円までで抑えれるなら「アクティブプラン」がおすすめ。
詳しい手数料プランはSBI証券公式サイトをご確認ください。
※2019年12月に手数料プランの変更あり。それまで「1日の約定代金10万円まで無料」だったものが「1日の約定代金50万円まで無料」に変更されています。
SBI証券優待クロス・取引のタイミング
優待クロスをする期間は毎月スケジュールが決まっています。
SBI証券の公式サイトで毎月のスケジュールを確認しましょう。
公式サイトに掲載されているスケジュールで権利付最終日を確認することが可能です。2020年3月だとこんな感じ。

人気銘柄はすぐに在庫がなくなり、そうでない銘柄は権利付最終日まで残っています。
SBI証券優待クロス・在庫の確認方法(その1)
どの銘柄にしようか選ぶ段階は、PC画面が見やすいです。
優待クロスする銘柄がだいたい決まっている場合は、こちらの方法がおすすめ。
(1)「国内株式」を押します。

(2)スクロールすると中ほどにある「一般信用売り銘柄一覧」を押します。

(3)「優待権利確定月」からクロスする「月」を選びます。

(4)3月なら3月の株主優待銘柄が表示されます。

売建受注枠の表記は以下の3種類。
▲:残りわずか
×:受注不可
※楽天証券や日興証券など他の証券会社では在庫数が○○○株と表示されますが、SBI証券ははっきりとした数字が出ません。
「×:受注不可」は文字通り「信用売り」の取引をすることができません。「◎:余裕あり
」「▲:残りわずか」の場合のみ、優待クロスを行うことができます。
ただし、「×:受注不可」になっているからといって翌日も「×:受注不可」とは限らないので、欲しい銘柄であれば翌日もチェックしてみるとよいでしょう。
SBI証券優待クロス・在庫の確認方法(その2)
まだ取得したい優待銘柄が決まっていない場合、感覚的に銘柄を選び在庫を確認したいときは、こちらの方法がおすすめです。
(1)トップページから「銘柄をさがす」の下にある「株主優待」をクリックします。

(2)株主優待検索画面になります。「優待内容」「優待権利確定月」「つなぎ売り」から項目を絞ります。


必要であれば「優待獲得に必要な金額」から絞り込むこともできます。

例えば、3月優待のクオカードを優待クロスしたい場合。
を選びます。
すると一覧で3月の金券を株主優待にしている銘柄が表示されます。

ギフトカードや買い物券などの類も含まれているので、その中からクオカード銘柄を選択。「売建受注枠確認はこちら」のボタンから在庫の確認ができます。

1銘柄だけを選択しているので、表示される銘柄も該当銘柄1つだけです。売建受注枠が「◎:余裕あり」「▲:残りわずか」の場合のみ、優待クロスを行うことができます。
SBI証券優待クロス・売買のやり方(スマホ)
SBI証券の「一般信用の売り」の在庫は19:00に更新されます。19:00より前に在庫を見ると注意書きが表示されます。(注:PCに表示される注意書き)

人気の銘柄であればものの数秒で在庫がゼロになる可能性も。
それでは、スマホでの優待クロスの方法を画像とともに説明します。
※2020年2月の優待クロスを例に解説しています。
(1)「信用新規売」をタップします。
(2)信用新規売の注文入力をします。

- 信用区分:「一般(15日)」
- 枚数:優待取得に必要な株数
- 価格:「成行」
- 期間:「当日中」
これらを選択します。取引パスワードを入力し、発注、注文を確定させます。
※スマホの場合「取引パスワード」は端末に記憶させておくと取引がスムーズです。
(3)「現物買」をタップします。
(5)現物買の注文入力をします。

- 預り区分:特定
- 枚数:優待取得に必要な枚数
- 価格:「成行」
- 期間:「当日中」
これらを選択します。取引パスワードを入力し、発注、注文を確定させます。必ず、売りと買いの枚数は同じ枚数であることを確認してください。
「(注)対当売買に該当する恐れがあります」というポップアップが表示されますが、「確認」を押して閉じてしまえば大丈夫です。

「信用売り」と「現物買い」の注文(約定前)はこんな画面。注文に間違いがないか確認します。間違いがあれば注文の修正・取り消しが可能です。

19:00〜翌8:59までにこの操作をしておくと、売りと買いが同時に約定します。
約定画面はこんな感じ。

成行で売り買いしているので同じ金額で約定します。
SBI証券優待クロス・現渡のやり方(スマホ)
「信用売り」の株と「現物買い」の株を相殺する処理が「現渡」です。
SBI証券では「権利付最終日」の15:30以降に「現渡」をすることができます。
それでは、スマホでの現渡方法を画像とともに説明します。
※2020年2月の優待クロスを例に解説しています。
(1)「口座管理」画面の「信用建玉」の画面を表示します。

(2)銘柄ごとに「現渡」処理をします。銘柄をタップすると取引画面が出るので「現渡」をタップします。

(3)「建玉」を選択します。

(4)内容を確認して、取引パスワードを入力し、発注します。


(5)現渡完了です。

複数銘柄を優待クロスしている場合は、全ての銘柄を「現渡」します。

「現渡」を権利付最終日15:30以降に実施しておくと、翌日に現渡が約定しています。

これで優待クロスは完了です。約3ヶ月後に届くであろう株主優待品を楽しみに待ちましょう。
※銘柄によっては発送時期が遅いものもあります。
SBI証券優待クロス・諸経費(どれくらいお得になる?)
諸経費は現渡後に確定します。
これはSBI証券のPC画面です。

2020年2月に優待クロスした5銘柄はこんな感じ。
証券コード | 銘柄 | 枚数 | 株主優待内容 |
7512 | イオン北海道 | 100株 | 100円優待券25枚 |
8905 | イオンモール | 100株 | 3,000円イオンギフトカード等 |
9861 | 吉野家HD | 100株 | 300円飲食券10枚 |
2685 | アダストリア | 100株 | 3,000円株主優待券 |
3048 | ビックカメラ | 100株 | 1,000円買物優待券2枚 |
※2020年2月時点の優待内容です。内容変更がある場合があります。
この5銘柄を保有するのに85万円ほど資金が拘束されましたが、現渡後、諸経費を引いた金額が戻ってきます。
筆者は夫婦2人の名義で優待クロスをしています。夫婦2名義分、2020年2月の優待クロス実績はこちら。
夫婦2人分10個の優待クロスをするために拘束された資金は約170万円です。諸経費を引かれて戻ってきます。
2020年2月は23,123円が家計の足しになりました。
優待クロスにかける資金を増やせば、株主優待をより多く、よりお得にゲットすることができますね。
株主優待が一番多いのは3月
1年の中で最も株主優待が多いのは3月です。毎月何かしら優待クロスのチャンスはありますが、3月が一番獲得しやすいでしょう。
3月の優待クロスで株主優待を取得している様子を「3月株主優待で節約生活【優待クロス】」で紹介しています。
実際に取得した銘柄、取得コスト(諸経費)を記録しています。参考までにご覧ください。